今回改造の生贄対象となっているのは、私りってんと同い年(所謂バースデーギターってやつ)の97年製のfender American Standard Stratcasterです。
購入以降に行った改造の遍歴を、備忘録も兼ねて記載してあります。
最後には2022年のあられもない現状も紹介していきたいと思います。
だいぶ長文になってしまったのはご了承ください。
それではどうぞ
(2019/5/16)初パーツ交換
1997年製のアメスタを普段使ってるんですが、ふと音を変えてみたいと思いリプレイスメントパーツで割と有名なfreedom custom gear researchのバックプレート(2mm)と、raw vintageのトレモロスプリングを買って付け替えてみました
ネックジョイントを外した時点の写真。
普段は見られない部分が見えるのは新鮮ですねぇ。貼ってあるシールや紙には何か意味があるんでしょうか。
この写真は元々のスプリングの状態ですね。rawvintageのものと比べてちょい硬いこれら3本を置き換え、5本掛けにしてブリッジを固定しました。
残念ながらプレートやスプリングを付け替えた後の写真は撮り損ねました()
肝心の音について、昨日スタジオにて音出しをした時に確認してみたのですが、気持ち低域がより出るようになったように感じます。
ですがぼやける感じはなくタイトに収まっているため全体的に出力が上がったような感覚でした。
如何せん従来の状態と今の状態での弾き比べをしていないので、あくまで「変えたらこんな音になった…気がする」程度の変化しか気づけませんでした。
今度時間があるときにでもまた付け替えて遊んでみたいですね。
同時期に買ったEmerson Custom製ハイパスフィルタ付きコンデンサは、めんどくさいのでPUを買ったときにでも同時に付け替えたいと思います。
(2019/5/21)スプリング取付
ストラトのスプリングの付け方をどうしようかなぁと決めかねており、あーでも無いこーでも無いとスプリングを付けては外しを繰り返していたところ、偶然見ていたregaのライブ映像に”決定的瞬間”が写っていました。
彡(゚ )(゚ )…………
彡(^)(^)
ちなみに、5本掛けだと高音から低音にかけてブーストしたようになり、この音が張り出す感じもこれはこれで良かったのですが、アームが重くなって使えなくなる(基本使わないけど)という点と、ストラトらしい音の軽さを残したいと思ったためこちらも最終的に選択肢から外しました。
(2019/6/15)初プレート外し・前準備
自分が所有してるストラト(97年製アメスタ)のリプレイスメントパーツを大量に買ったので、後日初めて自分の手で改造を施そうとしてます。ワクワクです。
それでノイズ対策のために導電塗料を買おうか迷っていたんですが、そもそもどの程度のノイズ対策がすでに施されているのかを知らないため、出費を抑えるためにも内部を確認したい→でもバラすのめんどい…バイトも朝からあるし→でもでも……と深夜2時に葛藤してました。
まぁ結局気になりすぎて開けちゃったんですけどね。早く寝ないと今日のバイトが(ry
というわけでサクッと分解。
弦は切らずに、適当な布とカポで固定してそのままネック外しました。
君はどんなものを”秘め”ているのかなぁ…………(ニチャァ
あぁ、遂に””中身””見えちゃったねぇ、綺麗なまでに真っ白だね…(深夜テンション
うん、所謂弁当箱ですね。好きなピックアップ乗っけられるけどノイズが乗りやすいとか言われてたりしてたような。あきらかに導電塗料は塗られてないので音屋で購入確定です。
対してピックガードのアルミテープはしっかり貼り付けされててホッとしました。手間が省けましたわ。
今回購入したのは
- ピックアップ
- コンデンサ
- ハイパスコンデンサ
- ジャック
です。それぞれのパーツの説明等については付け替えてから、新しい投稿に詳細を書きたいと思いますハイ。
ここに追加で
- 導電塗料
- ピックガード用ネジ
- クロス
- メンテ用ワックス
- ギター用レンチ
でも買っておこうかなぁ。ネジは錆びてるしメンテグッズはすぐ無くしちゃうせいで手元にないしね。
お金に余裕ができたときにピカールとマスキングテープでも買ってフレット磨きもしなきゃですな。
(2019/6/25)大幅改造開始
購入したパーツ紹介
先日軽く説明した97年製アメスタストラトの改造がようやく終わりました。
まず改造をしようと思ったきっかけは
- もっとストラトらしい音を出せるようにしたい
- ボリュームやトーンの効きを変えて、音作りの幅を広げたい
- ジャックがすぐ緩くなる&締めるとシールドが挿しにくくなる程キツくなる
という不満やら要望やらが溜まってきてたからです。
①に関して、純正のままだとイマドキな音は出しやすいんですが所謂”枯れた”音をもっと手軽に出せないかなと思いPUやコンデンサの交換をしようという結論に至りました。せっかくPRSも持ってるから棲み分けさせたいしね。
②の内容も①に付随してる点が多いのですが、手元でボリュームをいじってバッキングとリード切り替えんのかっこよくね?くらいの軽い気持ちから来てます。というわけでハイパスコンデンサをつけて違いを検証したくなりました。
③はそのままです。挿しにくいのにすぐ緩むし何一ついいことないのでさっさと変えたい気持ちでいっぱいでした。
せっかくの大工事なので、ついでに錆びてるネジを交換したりノイズを減らすために導電塗料買ってみて扱いやすくしようと思い、最終的に以下のものを買い揃えました。
- JUNTONE ST60’s pick up
- Jupiter Condenser Vintage Tone Capacitor 0.05uF/600VDC
- Emerson Custom 2017 Treble Blee Circuit – volume mod
- SONIC SP-01 Water-Based Shielding Paint
- fender純正ネジ&switchcraft製ジャック
さてここで話が少しそれますが…
このST60’sピックアップは、一つ一つ手作業でPU製作をされているJUNTONE(@mouri_jun)さんから購入しました。
今回PU選定の基準として、
- 60年代
- センターノンリバース
- できる限り安いもの
があり、fender純正のfat60’sやlindy frarinのtail Gなんかが候補に挙がっていたのですが、3つ全ての基準を満たしているのはほぼなかったんですよね。
そこで安い手作り好評価なJUNTONEさんのPUの存在をツイッターで知り、購入希望のDM→6月半ばに購入のコンボを速攻でキメました。正に渡りに船ってやつです。
こちらからPU購入できます。
1枚目がもともと付いてたPU、2枚目がST60’sです。
純正に比べるとポールピースの面取りがされている点や3・4弦がポールピースが突出してることがわかりますね。
またワイヤーの色も落ち着いた色です。純正が髪染めたての少女だとしたら、ST60’sは光の当たり具合で明るさが変わる可憐な美女ってとこでしょうか(?)
改造開始(分解)
まずはネックを外し
ジャックプレートを取り外し(ついでに配線も覚えてからニッパーで切り外し)
11個のネジを外して
アースにつながれた線と
裏側に繋がっていた線を外します。
\ドギャ-ン/
さっぱりしましたね。
いざパーツ交換へといきたいところですが、乾燥に時間がかかる導電塗料塗りを先に済ませておきましょう。
アルコールで脱脂して、塗料をよく振って混ぜてからの、
躊躇いのないベタ塗り。はみ出てる部分はノイズの原因になりかねないのでちゃんと拭き取ります。
これで心置きなくパーツ交換に入れます。念のためPUの高さをそれぞれメモっておきました。
裏側の配線がどうなっているのかきちんと残しておきます。
コンデンサは0.1uF-250V。
これが0.005uF-600Vになるとどう変わるのか楽しみです。
「これまでの22年間、お疲れなぁ…」と感慨に耽った後はサクサクっとパーツ付け替えちゃいました。ST60’sに付属されていたPUカバーが真っ白すぎて浮いてしまうので、カバーだけ元々のを流用。
配線が汚いのはご愛嬌。
うっすらと読める1997の文字。同い年万歳
二度目の塗装も難なくこなし、24時間乾燥させるため次の作業は明日に持ち越しです。
このままなら楽勝に終わりそうですね!
しかし、そう一筋縄ではいかないのが世の常なのであった・・・。
痛恨の凡ミス×2~完成まで
次の日、塗料が乾燥したの確認し、ウキウキで本体とピックガードを加工場に持ち込みます。
残りは簡単。ジャックに最初と同じように2本の線を繋ぎ、アースと裏側に繋がれていた配線を繋ぎ戻します。
次に新しく購入したネジに付け替え、ジャックプレートとピックガード部のネジ穴がガバガバにならないよう最初から切ってあるネジの溝に沿って、かつ一部分に負担が偏らないようバランスよくネジを閉めていきます。ネックジョイントのネジも同様です。
そこまで終わったら新しい弦を張り、はやる気持ちを抑えてスタジオに駆け込みシールドをアンプに挿しいざ音出し!!
………………あれ、ノイズがデカすぎるな。
原因なんだろなぁめんどくさいからまた分解するのは極力控えたいなぁと頭を働かせ、比較的楽に行えるジャック部の確認から行うことに。
さてパカっと
あっ
これが前回の写真です。
上下逆で分かりづらいですが、見事に逆につけちゃってますね()
俺のあほんだらがーとすぐさま配線を戻し、再度スタジオに戻り音出ししてみました。
…ノイズが完璧に消えてる!あー安心した。
としばらく弾いて居たのですが、どうも高音が耳につく。それも耳が痛くなるレベルで。
トーンを絞ってみても変わってるように思えません。(今思えばトーンが効かない時点で気がつくべきだった)
ここであほばかまぬけな俺は「これがピックアップとかコンデンサの特性なんかな…もしやハイパスコンデンサのせいかも…外そうかな」なんて思い始めてました。
がっくりしてから数日後、改造関係のブログを読み漁ってきた時の記憶がスコーンと頭をよぎり、もしかして…とバラしてみたところ
アッチャァァァアアアアア
痛恨のミス、というかなんというか。
まー気がつけてよかったな、なんて能天気に考えながら今度こそ外れないようにハンダでゴテゴテにしてやりました。ついでに外れかけてたハイパスコンデンサも補強して。
これでちゃんとした音出なかったらという不安に駆られましたが、ようやくまともな音が出せました。
当然ノイズもなく耳に痛い高音はありません。
というわけで完成しました。
出来上がった安堵感は半端じゃなかったですね。
というわけで以下は音のレビュー。とはいっても複数のパーツを付け替えてしまってるので総評と言う形になってしまいますが。
まず元々のPU+コンデンサの時、コンプ感が結構あって強い歪みは割と好みの音だったんですが、クリーン〜クランチはまぁ普通かなといった感想でした。
トーンは7〜10が使える範囲内でそれより小さいとバンドで使える音ではないくらい篭り、ボリュームを絞るのも音がこもってしまって少し厳しいといった感じ。
ST60’s+0.005uF600Vコンデンサの場合、PUの高さを限界ギリギリまで追い込んだのもあると思いますが、ハイ〜ハイミッドが前より強調されるようになりました。
流石にトーンが1〜3程度だと音が篭ってしまいますがそれより上なら扱いやすい範囲内に収まってくれているため、アンプ・エフェクターに加えてギターでもイコライジングできるようになりました。曲中でもEQを弄れるのが大きなメリットになりますね。
純正の時気になっていたフロントの音量の小ささも、高さ調節のおかげでリアとほぼ同じくらいになり扱いやすくなりました。
音は歪み3個がけみたいな事でもしない限り、どこまで歪ませても音に芯が残るようになりました。ゴリゴリメタルには不向きになりましたが、クリーン〜強めのクランチの音が最高に心地よく響いてくれます。絶対にハムバッカーじゃ出せない音ですね。
巻き弦のカリッとした風味やコードをジャラーンと鳴らした時の空気感だけで脳汁が止まりません。
こんなんでthe band apartなんか弾いたらヤバそうですね
やっぱfender系アンプの音が一番好きですわ。
ハーフトーンも絶品ですね。ここまでノイズ対策すればハムキャンセルする必要もないし、ギャリンギャリンのジョリンジョリンな美しい音が得られます。
俺みたいな、センターリバースのハーフトーンが音抜け悪くてどうしても好きになれないって人は是非ともハムキャンセルキャンセルしましょう(ややこしい
ハイパスコンデンサのお陰で手元での音圧&歪み調整ができるようになったのはかなりデカイですね。あとは歌いながら手元変えられる技術をつけなければ…。
交換したジャックもしっかりと役割を果たし、抜きやすく挿しやすいのにすっぽ抜けることはないくらいの最適なテンションでシールド保持してくれるようになりました。
というわけで、長かった改造もひと段落です。スプリングとネックプレートから始まり、PUコンデンサ塗料ジャックまで交換した甲斐は十二分にあったと思います。
あとは配線材変えたりとかセレクター交換くらいですかね。まぁしばらくはこのままで。
(2022/7/25)現状
2019年に行った改造の後、追加でリアピックアップをハムバッカーに交換しました。
リフィニッシュする予定でしたが、色あせたオリンピックホワイトがピンクがかって見え、なんだか愛着がわいてきたのでこのまま使っていこうかと思います。お金が無いのもある。
あとは配線が汚いままなのでプロにお願いして再配線してもらうのと、フレットをステンレスにしたいとは思いますね。
かなりの長文となってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。